臓器移植を待つ人がいない未来を。
- iPS 細胞を用いて治療を変える -

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About

Senno Therapeuticsは、ヒトiPS細胞由来肝前駆細胞および肝臓オルガノイドの技術を用いて、致死的な肝不全に対する新たな治療法の開発を行うバイオベンチャーです。東京大学医科学研究所で開発されたヒトiPS細胞操作技術をもとに、2024年に設立されました。臓器移植を待ちながら亡くなってしまう肝不全患者さんを救う、革新的な細胞治療を確立することをめざしています。

※オルガノイド:試験管内で細胞から培養される、ミニチュアの臓器のような三次元の構造体。特定の臓器の細胞構成や機能を部分的に有している。

会社概要

社名
株式会社センノ・セラピューティクス
(英語名: Senno Therapeutics Inc.)
代表者
代表取締役 森 智恵子
設立
令和6年6月
資本金
1億7万9970円
所在地
東京都品川区東五反田五丁目22番33号

Concept

臓器移植が標準治療となっている急性および慢性の肝不全では、ドナー臓器提供の有無が生死を決めることになり、多くの患者さんが移植を待つ間に亡くなっています。東京大学医科学研究所の谷口英樹教授のチームが10年間かけて築いてきたiPSCバイオエンジニアリング基盤とノウハウから、私たちは、ヒトiPS細胞由来の肝前駆細胞と肝臓オルガノイドを安定的に合成するプロセスで新しい細胞治療方法の開発を行っています。肝疾患の患者さんが“早期に”侵襲性の低い形で細胞治療を受け、治癒できるようになることを目指しています。

社名の由来:
Senno Therapeutics の"Senno"は、日本で茶道を大成した千利休に由来しています。千利休は、それまで中国渡来の華やかさを美としていた茶道において、「侘び寂び」(不完全さや簡素さの中にある美しさ)を貴ぶ極めて独創的な新概念を確立しました。「侘び寂び」という新概念は、その後の茶道のあり方を根底から変革しただけではなく、現代に至るまで日本人の精神や文化の根源を再定義することにより、極めて大きな社会的意義をも発展させました。すなわち、世界的に極めて独自性の高い価値観、その正体が「侘び寂び」なのです。
その概念は今や日本を超え、世界中の人々から共感を呼んでいます。私たちは、肝疾患の治療において、千利休がもたらしたような根源的な変革を起こすことを目指しています。

Science & Technology

ヒトiPS細胞由来の肝前駆細胞および肝臓オルガノイドを安定的に製造するための、基盤技術および作製プロセスをコア技術として、新たな細胞治療方法の開発を行っています。

Team

  • 森 智恵子

    代表取締役CEO

    森 智恵子
    Profile
  • 谷口 英樹

    Scientific Founder and CSO

    谷口 英樹
    Profile
  • Lisa Fox-Craig

    CTO

    Lisa Fox-Craig
    Profile
  • 藤高 啓右

    Associate Director, Project Management

    藤高 啓右
    Profile
  • 和田 祐輔

    経営企画、PJマネジメント

    和田 祐輔
    Profile
森 智恵子
代表取締役CEO 森 智恵子

アステラス製薬株式会社にて技術研究者としてキャリアをスタート。2010年からは製品戦略部門にてビジネス戦略を担当。その後同社にてグローバルCEOの戦略・政策秘書を務め、2017年から2019年まではアステラスUSで経営企画部担当副社長として、企業戦略やガバナンス、地域アライアンスマネジメントを担当。その後アステラスの事業開発部門でグローバルのトランザクション全般をリードした経験を持つ。2024年4月に株式会社コランダムシステムバイオロジーのChief Business Officerに就任。2024年10月にPhenoAI Japan株式会社 代表取締役社長就任。2025年1月よりセンノセラピューティックス株式会社 代表取締役社長就任。

齊藤 光
Director 齊藤 光

東京大学医科学研究所客員研究員、日本学術振興会特別研究員として研究に従事。その後、アステラス製薬にて創薬研究および事業開発、バイオテクノロジー投資に従事。2023年よりSaiseiVenturesのパートナーとして、日本の科学技術を欧米のエコシステムと融合してカンパニークリエーションを行う。センノ・セラピューティクスでは、企業設立と事業拡大に関する知識を活かして、創業オペレーションと事業拡大を行い、センノのビジョン「臓器移植を待つ人がいない世界」の実現を目指す。

Jonathan Yeh
Chairman & Director Jonathan Yeh

カナダ モントリオールのマギル大学医学部で博士号を取得。同大学免疫学・がん研究所 (IRIC) のカナダ健康研究機構 (CIHR) 博士研究員を務めた後、複数のバイオテクノロジー企業を共同設立し、役員として事業に従事。現在は、米国と日本のヘルスケア分野において事業を展開する大手ベンチャーキャピタル企業、サイセイ・ベンチャーズの共同創設者兼ゼネラルパートナー。アーリーステージのバイオベンチャーを対象とした投資家として、設立および投資、戦略的ビジネスパートナーシップ、ファンド管理など多岐の経験を有し、特に細胞療法と遺伝子組み換え細胞の開発に精通している。

藤高 啓右
Associate Director, Project Management 藤高 啓右

田辺三菱製薬株式会社にて薬理研究者としてキャリアをスタート。主に腎・循環・代謝領域の創薬研究に約10年従事し、複数の新規PJ立ち上げやPJリーダー業務を担当。2018年からは三菱ケミカルグループ株式会社の再生医療開発部門にて、再生医療等製品の非臨床研究、事業企画およびPJマネジメント業務などを担当した後、CMC研究部門のマネジャーとして製法/試験法開発グループのマネジメントを担当。2023年からはペプチドリーム株式会社にてプリンシパルサイエンティストとしてマイオスタチン阻害薬PJの肥満症適応の薬効評価など、non-oncology領域の薬理評価をリードし、2025年4月よりセンノセラピューティクス株式会社にアソシエイトディレクターとして参画。事業化に向けた製法/試験法開発・PJマネジメント等を担う。

Lisa Fox-Craig
CTO Lisa Fox-Craig

細胞治療および遺伝子治療製品の研究開発、cGMP製造、品質管理に30年以上の経験を持ち、細胞治療および遺伝子治療に精通。また、体外造血幹細胞(HSC)、神経幹細胞(NSC)、肝前駆細胞(HPC)、活性化T細胞、遺伝子改変T細胞およびHSC製品、ならびに生体内アデノ随伴ウイルス(AAV)製品の研究開発、製造、臨床提供の統括の経験も持つ。オーチャード・セラピューティック、サンガモ・バイオサイエンシズ、ステムセルズ・インク、エクサイト・セラピューティクスではリーダーシップポジションを担い、米国、カナダ、日本、スイス、欧州における細胞および遺伝子治療の申請に関するCMCレギュラトリー申請の作成に従事。

谷口 英樹
Scientific Founder and CSO 谷口 英樹

東京大学医科学研究所 幹細胞治療研究センター長・再生医学分野教授。
筑波大学大学院博士課程医学研究科を修了し、博士(医学)を取得。筑波大学臨床医学系講師・外科(消化器)を経て、2002年から横浜市立大学医学部・臓器再生医学の教授を務める。2018年より東京大学医科学研究所 幹細胞治療研究センター 再生医学分野教授(現職)に就任。2019年より同センター長(現職)を兼任している。
専門領域は、再生医学・幹細胞生物学・移植外科学。移植医療における最も深刻な未解決課題である、「ドナー臓器の絶対的な不足」を克服すべく、ヒトiPS細胞を活用して肝疾患に対する革新的な新規治療法の開発を戦略的に推進している。

和田 祐輔
経営企画、PJマネジメント 和田 祐輔

様々な疾患に対する低分子、抗体、遺伝子改変細胞治療薬の分子生物学・初期創薬、薬理学・非臨床開発、細胞製造の15年以上の豊富な創薬研究経験を持つ。アステラス製薬の創薬研究において、合計15個以上の創薬研究プロジェクトを推進。新規提案や基盤技術開発・非臨床POC取得、外部との共同研究など、複数プロジェクトでリードとして主導。2018年よりUniversal CellsにてシニアサイエンティストとしてiPS細胞治療薬の研究開発を主導。2024年よりSaisei Venturesのシニアアソシエイトとして、案件ソーシングやデューディリジェンス、技術的戦略立案、会社設立支援を行う。センノセラピューティクスにおいては、創業時の会社方針・プロダクト開発計画構築など創業支援を行い、経営企画・プロジェクトマネジメントを担う。

Directors

  • 森 智恵子

    代表取締役CEO

    森 智恵子
    Profile
  • Jonathan Yeh

    Chairman & Director

    Jonathan Yeh
    Profile
  • 齊藤 光

    Director

    齊藤 光
    Profile